raison d'etre of women in Japan


 いくらベッキー氏が「タレントとしてありがたい」と肯定しても、あの場面と浜田氏のエディー・マーフィーのコスプレは、セクハラ以外のなにものでもなく、またモラハラであり、そして人種間に横たわる「わかりあるはずのない」性的バイアスの日本時的露出であった。

 「芸能界」「テレヴィ制作」に携わる人々が、いかに新しい日本のスタンダードとなろうとしているジェンダーにおける認識・理解の仕方を無視しているのか、あるいは無知な状態にあるのかを満天下に曝した。

 この問題に正解はない。どれだけ旧来のスタンダードと新たなスタンダードを比較検討した上で、クリエイションができるのか。携わっている人々がそれぞれに自分の「標準」を用意しなければならない。

 たとえそれが従来のあり方と相反しても、用意しなければならない。そこをブレークスルーできた場合のみ、新たな時代のテレヴィメディアのコンテンツが産み出されていくのだろうと、僕は思う。