458
457
朝方、近くの小さな神社へ初詣に行った。 人間嫌いがさらに進行中の僕は、人ごみを避けるためにこの時間を選んだ。 思ったとおり、境内は閑散としていた。 途中、白と黒の斑の猫と出会った。 陽だまりで背中をうねうねと地面に擦りつけている。 いつものよう…
去年は、何もない時間だった。 為そうとしたことはことごとく撥ねつけられ、ひとつとして形になることはなかった。 社会から「君なんていらない」と言われ続けた一年。 それでも状況を変えようと、打開しようとしたが、すべて駄目だった。 骨身を削った、と…
456
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。