昨日わかった。どうして自分が尽きない悩みに支配されているのか、その理由が見えた。
今日から、他者は切り捨てる。
具体的には、目の前に立つ杖を突いた高齢者には席を譲らない。どの電車でも乗降口に前カバンをしてスマートフォンを操作しながら立ち、そうして他乗客の乗り降りを邪魔する。乗降すべき駅に誰かが下車できなくても、それはその人のせい。同じように、向かい合った人の眼、口を見ないようにコミュニケーションをはかる。西日暮里で千代田線を待つときはなるべく人の流れを阻害するように立ち、電車を待つ。
何の"利益"ももたらさないなら、誰かにやさしくする必要など毛頭ない。何かを譲ったら、「チッ」と舌打ちされるのが関の山。
やっと生き方がわかってきた。「何言ってんの? おまえ、死ねば?」と、この世界のありとあらゆる場面で思うことで、この世界に生きることができる。日本で生きるための真理が見えた。目の前の人の人間性を否定すればするほど、生きやすくなる。なるほど。そうやって、僕はもう少し生きてみようと思った。もっと人に厳しくしよう。