2022/02/27 #02 ——ウクライナ、キエフ

追記 2022/02/26

20:42、ロシアのラブロフ外相の記者会見とイングランド国会でのウクライナ担当の議員の答弁の対比がね……。
以下、意訳の上、抜粋。
――ラブロフ「……ウクライナウクライナのために公用語ウクライナ語に統一するのは、許せん」
「だから、ロシアはウクライナにおける(ロシア系の人間のために)ロシア語の使用を許可し、多様性を守ったのだ」

――英議員「我々が紛争に実際に加担しても、ロシア軍にキエフを占領される可能性は排除できなかった」
「よって、ウクライナを実力行使で援助することをしなかった」

いやいや、政治と経済は人命に勝ると再確認させていただきました。
そして、人間の生命の数え方を再認識させてもいただきました。
つまり、人間の生命の数的単位は社会的役割と地位で決定されるということだ。

「政治家と資本家の生命の数の数え方は一個人単位とする」――固有名詞をまとう死
「それ以外の一般市民と軍隊の下士官と一般兵士の生命の数え方は集団単位とする」——不特定の、塊の一部としての死

もっと単純に、空想や妄想の類の陰謀論として楽に考えてみる。
ユダヤウクライナ人であるゼレンスキーをダシにして、ウクライナ以東と以西の両商圏を現状の政治的不安定さから確実なものにしたかった世界中に散らばるユダヤ系「商人」たちによる「遠謀」なのかもしれない。
それならば、大統領選挙当選後に第二言語であるウクライナ語を猛特訓し(第一言語はロシア語)、今日まで「ウクライナのためだけの大統領」として振舞い続けてきた、インテリであり映像制作に精通した演技派コメディアン「ヴラッド・ゼレンスキー」の面目躍如である。
例えば、開戦初期のスーツ姿から、軍用のTシャツ、そして軍用セーターへ着替えて国民と国際社会へメッセージを送る彼の姿は、まさに彼の本質の一端を示している。
身に付けている衣服という記号とその変化だけを取り出しても、置かれている状況を説明するのに十分だ。
それだけでも、高い説得力と訴求力を備えている。
――「援けを乞うている我々ウクライナを助ける行動をとらなかった西ヨーロッパの人間に失望した」
まさに陰謀論として、現時点では成立してしまうような物語にも読めてしまうが、果たして。

世界史の教科書を通して学んだことは繰り返すのだな。
古のモンゴル系(フン族)民族を現代の中華民族に置き換えてみれば、実力行使が政治・地政・経済的な側面から「精神的」かつ「意識的」にロシアを支えているのが彼らだ。
しかも、ウクライナNATO加盟が承認されれば、東ヨーロッパ地域における彼らの「一路一帯」は挫折、大きな政策転換をせざるを得ない。
したがって次は、その同じ構造上でそれぞれの役割分担を入れ替え、第二幕を始めようとするのではないか。
……それは単に僕の妄想上で展開できる程度の、穿った見方(ほぼ陰謀論)に過ぎないのだけれど。
明らかな事柄のひとつは、従来の地政学的力学は変更されつつあり、地球に住まう人々がCOVID-19以前の世界や生活に戻ることの不可能性がまた再び顕になったということだ。