osim's analysis

 
フットボール】 「W杯のドイツとJリーグを戦う仙台の共通項」

 オシムの分析(リンク先記事参照のこと)はおそらく的を射ている。仕事の都合上(下手な文章に朱入れをして説得力のある考えを捻り出して正しい論理で論じていかせる仕事)調べものの為に常時開いているインターネットでのテキスト情報で試合を追いかけていたので、そのあと何回か見れたテレヴィの試合のダイジェストからインタヴューでオシムの言わんとしていることが分かる気がする。

 ドイツのフットボールのスタイルとチーム、選手のレヴェルが今後の四年間のトレンドとなり、目指すべき目標だと仮定すれば、Jリーグにおいても、仙台の選手が代表に呼ばれる日は近いように思われる。堅固な守備とショートカウンター。まさにここ数年の仙台の戦術と似ており、同じようなスタイルを体現してきたからだ。その証拠に、そのフットボールが一昨年はリーグ二位まで、地方の一プロヴィンチアのチームを押し上げたのである。終盤は悲しいかな選手層の薄さがボディブローのように響いてきて、最終的に広島の後塵を拝してしまったのだが……。

 ザッケローニが就任して間もない時期に行われたアルゼンチン戦での関口(現浦和)の招集以来となる日本代表をチームから輩出するためには、渡邉監督がタクティクスを実行するにあたってブレないことが求められる。監督初年度でありながら、前監督が不振に陥れたチームを建て直し、戦略・戦術的にブレないというのは難しいタスクである。しかし、現在の下位~中位争いから抜け出して、代表の新監督の注意や興味を仙台というチームに、そして選手たちに向けさせるためには、渡邉監督の采配がキーになる。

 大丈夫。テグさん(手倉森誠現U21監督)のもとで、どうすれば上位に食い込むフットボールができるのか、その手法を渡邉監督は間近で体得してきたのだから。昨年度までの仙台は大きな経験を積み上げてきた。そのチームにもう一度、〈最後には勝っているフットボール〉の方法論を落としこめばよいのである。選手は一部変わったが、活きのいい若い選手も育ってきている。渡邉監督には自信をもって後半戦の戦いに臨んでほしい。

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