sad

 アイスコーヒーを飲もうとして冷蔵庫の扉を開けた。
 ボトルの蓋を回し開け、三口飲んだ。
 アイスコーヒーのボトルを冷蔵庫の中にしまい、扉を閉めたら、冷蔵庫が揺れて、天板に積んでおいた煙草が崩れ落ちた。そして、床の上へ、塵箱の中へ、乱雑に置かれている物たちが作る狭間へと、散らばった。
 大方見つけ出したが、一個足らない。
 どこかに紛れたようだ。
 午前一時十分。
 せつなさが去来する。