no more to be a good loser

2017明治安田生命J1リーグ 第26節 FC東京戦ハイライト


 「グッド・ルーザー」になってしまうゲームを、僕はもう見たくない。そして、仙台がグッド・ルーザー然している現状に納得いかない。

 「選手のクオリティの差」だとか、「決定力不足」などというコメントを、僕は散々耳にしてきた。それも、今シーズンに限らず、これまでずっと。そんな常套句で表現できるようなゲームをするために日々トレーニングをしているのだろうか。あるいは、コーチ陣は「善戦」で納得してしまっているのだろうか。

 この「やるせなさ」をどこに抱えればいいのか、僕は自分の内をずっと探し回っている。だけど、そんなところはないのも知っている。

 「やるせなさ」は仙台の勝利によってのみ、忘却するのを許される。だから、僕は仙台のフットボーラーたち、スタッフたちに勝利を求める。なにも全試合勝ってくれ、などとは言っていない。それは、フットボールが人間のするスポーツである限り、不可能だ。そうではなく、可能である可能性のいくつかを、今の仙台は置き去りにしているような気がしてならないのだ。

 そうして今節も「やるせなさ」は増幅していった。