i am made for defeat.

キリンの大瓶1本。そして、ヱヴィスの500ml1本。
かなり酔いが回っている。
もう、若くない。

C校での5日間の講習が終わった。
最悪の出来だった。
なんなのだろう。
生徒さんたちに失礼だった。
そのような感覚を常に抱きながらの5日間だった。
能力不足と実力不足を実感した日々だった。

2時間前に5日ぶりに家に帰還した。
以前にここで書いた予備校の採用試験の結果が届いている予定だったので、
家に帰るのが本当に怖かった。

くだんの中華料理屋で、中華丼を食す。
恐怖感から、ザーサイとビール大瓶を追加。
呑む。食べる。

コンビニで「ミー」付きのエヴィアンを購入する。

家に戻った。
2ヶ月前に破壊された郵便受けをいつものようにこじ開けて、溜まっていたチラシと郵便物をほじくり出す。その中に以前受けた予備校の試験結果もあった。
皺にもならず、綺麗にほじくりだせた。
部屋に戻って、期待感と諦観と幸運の存在へのやみくもな信頼感とともに、某予備校から届いた封筒を開けた。

酔っ払った女の歓声が聴こえる。
こういう声にいま鳴らしている Belle & Sebastian はそぐわない。
なぜだろう。
響いているのは、"The state I am in" と "To be myself completely"。
皮肉だ。
でも、皮肉になる理由を考える脳の動きはとっくに失くなっている。

"Well my heart has fallen down
Thought I'd talked myself around
But to be myself completely I've just got to let you down

Well I knew I'd say goodbye
Though it's not my time to cry
And forever and for no one I will let it all go by
And to be myself completely I've just got to say goodbye
Z-list star in a hundred grand garrett
The ladies say 'Hey baby, you've earned it!'
I'm not so sure, I toured the land
You could call it work if you count the band
Still your voice calls out to me
Escort me to the harmony
I'm not sure what I will be
Find me in a bitter sweet hello

Well my heart has fallen down
Thought I'd talked myself around
Though we say goodbye and wonder
What's to know and who's to blame
But to be myself completely I will love you just the same"

"To be myself completely" by Belle & Sebastian

ははは。その通り。2ヶ月前にあったことだよ、そのまま。
ただ違うところは、僕は人を愛することが徹頭徹尾出来ない人間であるということだけ。
まだ、この歌にうたわてれいる内容の方が、まだましだ。
他者を愛せるわけがない。
相手の存在に迷惑を、いや相手の存在を壊すだけだ。
それだけは絶対に避けなければ。

採用試験、しかも低レヴェルの試験に落ちるなんて、いや、落ちるということは、この仕事をやる資格がない烙印を僕は押されたということだ。
そこの予備校には知り合いがいるが、そいつ以下とはね…。
年収も4倍は違う。

どうしようか?
このままでは生徒に失礼極まりない。
人、以下だ。つまり、動物レヴェル。
自分へ残された才能の置き場所を失った。
もう何も残されていないような気がする。
本当に無能が証明されたからだ。

当然だ。
この業界にいてはいけないような学歴しか得ることができず、また、その程度が示す努力しかせず、ただただ漫然と生きてきたのだから。
そう、この仕事をしてきたのは、単なる自己満足のため。
小さな、ミクロのプライドを満足させるため。
消す必要が、消える必要があるのに。

今日は、今晩は、そのことに気づくことができた記念日だ。
とことん呑み、酔いまくろう。
人として「最低限のことすら出来ない人」であることがわかった記念日だ。
明日の仕事なんて、時間的には今日だが、気にしないで。

追加。ヱヴィス500ml。同時にトレドミンとリーゼとデパスソラナックスマイスリーエバミール
持っているものは、リタリン以外、全部飲む。
いくら酔っていても、これだけは、いま飲んでいけないことぐらいわかっています。

これで少しは落ち着くだろう。そして、眠れるだろう。

それにしても僕は、誰と比較しても、最低のヒトだ。
すべての人に負ける。
だから今日は、他者にあれこれいう資格なんてないことがわかった最高の日だ。

教育を受けたものなら誰にでも出来る最低の仕事すら、できない。
採用すらされない。
だから、もう、これ以上の「下」は、ない。
いますぐにでも生徒へ死んでお詫びをしたいが、
今年度の予定は提出してしまったから、道義的に死も講義予定変更も不可能だ。

来年はどうしよう。
ありがとう。

以上のように、僕には何もない。
だから、僕に何かを求めている人は、関わらない方が良いですよ。
あなたにとって、僕のようなプライドの高い無能人間に関わるのはマイナスになるだけでですから。
それを感じて2ヶ月前に大分人間関係を切ったけど、今回それが実際に可視化、そして具体化されたので、本格的に離れた方がよろしいかと思います。

この市場主義を根底とするシステムの中で、あなたに利益を生じさせない、与えることができない人間と付き合ってはいけませんよ。
人間は時代背景の性質に合わせなければ、幸福に生まれ、生きて、死ぬことはできません。
当然ですよ。

すべては、あなたのために。
僕がまともなら、僕は僕を相手になんかしません。
ぷぷぷ、って笑ってあげます。
その人、つまり、僕のために。
早く、眼の前から消すために。
それが時代が要請する自己利益の追求に適うことですから。

どうやって残りの時間を過ごそうか。
無能人間にとって選択肢は、ほとんどない。
有能とは思っていなかった。
大学入試のときにわかった。
でも、ここまで無能だとはね。
学歴って本当にその人の能力の程度を分からせてくれるねぇ。
ぷぷぷ。

棺桶への入り方さえ分からない無能な人間だったんだ。
自分。
笑える。