a difference

 来年度の仕事を求めて動いているが、なかなか試験や面接などの日程の都合がつかない。
 なんだかなぁ。
 と、誰かの決め台詞を吐いてみる。

 ひとつは、恐縮にも電話で連絡をしてくれた。
 説明も丁寧。非常に感謝。
 だけど、どうしても試験日程の都合がつかない。
 レギュラーと重なっている。
 そして、遠隔地ゆえ、交通費も出せるか微妙だ。
 出講したいのはやまやまなのだが…。
 残念。あきらめる。

 ひとつは、試験日程をずらしてもらう。
 ただでさえ過密日程なのに、さらに過密になった。
 でも、仕方がない。
 生きようとする限り、休日なんてないんだ、とあきらめる。

 今日はやらなければならないことが大量にあるのに、まだ、ひとつも手をつけていない。
 頭が石のように固まっている。
 胸の中が重い。
 涙も出ない。
 いくら薬を飲んでもだめ。
 いくらシャワーを浴びてもだめ。

 梅雨どきのせわしない空、忙しいはずの静かな土曜日。
 箱の中の煙草の本数だけが減っていく。
 音楽も響かない。
 言葉も、キーボードを打つ指先から流れだすものだけ。

 頭が悪すぎる。
 悪い頭を持つ自分にほとほと嫌気がさす。

 今年はこんな日ばかり。
 そんな瞬間の積み重ね。

 それでも、前へ。
 やり始めてしまったものを放り出すわけにはいかない。
 動いているものを止めるわけにはいかない。
 壊れるまでは。
 壊れたっていいじゃない。

 はやく、こわれたい。
 そうなれば、今晩、厚い雲の向こう側であるはずの、星星の逢瀬も見れるのにね。