やらなければならない仕事から逃避して、船着場のベンチに座る。 太陽が真正面にいる。眼の中に射し込む光が網膜の表面で散乱して放射線状にその白さを散らせる。 埃のような白い虫が舞い踊る。季節外れの陽気に羽化したのだろうか。空中で細かく、軽やかに…
今日の夜、仕事の帰り道、いつもの公園を通って帰った。 公園の隣にある小さな神社を住処にしている猫といつものように遊びながら帰ろうと思ったのだが、先客がふたりいた。 お互いの身体を弄りあいながら熱烈なキスを交わすふたりがいた。 男のひろげた腕が…
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