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 僕のオーディオ事始めは、父親が自分の店の常連客だった電気屋の男からツケの代わりに頂戴した日立Lo-Dブランドのアナログプレイヤーとラジオチューナーが一体となっているレシーヴァ―からだった。その写真をweb上で探してみたが、見つからなかった。とにかくレコードプレイヤーの音質が悪かったという印象ははっきりと記憶にある。もっとも、レコードプレイヤー自体が悪かったのではなく、僕がアームやカートリッジの調整方法を知らなかったのが原因だといまは思っている。

 それから「FM-Fan」でビルボード誌のランキングをチェックしてピックアップした音楽を、同誌や「レコパル」で洋楽を流す番組を調べてはラジカセで片っ端からエアチェックしまくった。テープがどんどん溜まっていった。

 そんなときにお年玉で手に入れたのが、technicsの一番安い、オートリターン機能付きのジャケットサイズのレコードプレイヤーだった。それをラジカセにつないで使っていた。そこからは貸しレコード屋に入り浸っては、ここでも店主から聞き取った情報をもとにそれらを片っ端から借りては、テープに録音していった。

 そして、親父にめちゃくちゃ無理を言って買ってもらったのが、下の写真の、おそらく1代前のKenwoodのコンポだ。確かお代は総額30万弱であった。

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〔つづく〕