UDA-1 meets SS-86E

 いま、手持ちのアンプの都合上、UDA-1SS-86Eを直でつないで鳴らしている。

 なにやら小気味いい音が鳴る。世代は違えどどちらもSONY製だからなのだろうか。UDA-1のスピーカードライヴ能力の不足分をSS-86Eがカヴァーしているように聴こえる。小音量時でもそれは変わらない。小さい音で鳴らしても、SS-86Eは音の像を結んでくれる。

 それは僕にとって好ましいことだ。モノつくりのメーカーの哲学は通時的に更新され、造り出されていくモノに受け継がれるものだと思い知った。そして一方で、その哲学が受け継がれなくなったとき、そのメーカーやブランドの終焉は近く訪れるだろうことも併せて知るところとなった。〔了〕