2017.10.03

 今年はなんとなく時が過ぎていって、二桁月の季節になった。僕が「なんとなく」と言うのは、短い夏のせいだろう。暑がりの、夏が大嫌いな僕は大助かりだった。だが、その分、雨が日本の至るところで長く降った。適度な量の雨の日は嫌いではない。暑いよりはよっぽどましだ。一方で雨が大量に降って人々の生命や生活を壊していったのはつらい。きれいごとかもしれないが。


 秋だ。自分を取り戻す季節だ。夏の暑さで頭の中が溶けてしまいそうだった僕は、なんとかここで自分が人であるのを再発見する。そして同時に、さみしくなる。夏の間は暑さの裏に隠れていたひとりぼっちだという事実も再発見するからだ。


 でも、それもまたよし。もしも「ふたりぼっち」だったなら、いまの僕はいないはずだから。流れに身を任せるのは不得手なのだけれど、それを自分の期し方として選び取ったのは、紛れもない僕自身なのだから。今日はそんなことを考えてみた日だった。


 本日、仕事の依頼、2件。さて、これからそれらを従来のスケジュールにどう組み込んで、どうやって回していこうか。僕の頭はすでに回転不足であり、そんなことを思い煩う余裕もない。数と計算ほど、この世に苦手なものはない。ましてや、計算ができていたら、おそらくいまとは違う来し方を選んだだろう。きっと。

 そんなこんなで今日の日記は以上。これで締めよう。


 おあとがよろしいようで。
〔了〕