confessions

leave the flowing

タイトルのごとくこの世界を生きていければよいのだが、現実問題、そうは問屋が卸さない。1971年の春に生まれ2015年の年の瀬を迎えている今でも、僕はリアルな世界の中を這いずり回っている。たとえば、先々週、友人たちと呑んだのだが、自分の身体の病状を…

at night

夜更けに、母から送られてきた手紙を読んだ。 便箋三枚に、三十八年分のいきさつがしたためられていた。 僕が知りたかった父と別れた後の人生については触れられていなかったが、それは手放した子どもに伝えるようなことではないだろう。母はあれから別の人…

a mother

今日は母の日(書いている時点では昨日だが)である。僕は幼いときに母親と別れてしまったから、母の日に母を祝った経験がない。三十九年間、母と母の日とは無縁の生活を送ってきた。 だが、今年の母の日、僕は父の死を母に伝えた。手紙を送って。父が亡くなり…