だが現実は、まず、大量の服をなんとかしなければならない。服の売買の比率が「50/50」ではないので、現状の生活のあり方では、この四畳半の仕事部屋は資料と六畳の寝室から溢れだした服で覆われてしまう。たださえ先週仕事机を大きなモノに取り換えたばかりで、そのとき不規則にのけたブツのせいでようやく人が0.5人ぐらい通れる一筋があるだけだ。それも埋まって消えてしまうのも時間の問題だ。そうなったら本業が何なんだか自分でも分からなくなってしまう。
でも、それもいいかもしれない。
気が付いた。抹茶を飲んでいるのだから、大きい茶碗を使っても良いのだった。そうして、茶筅が欲しくなった。別に裏で表でも武者小路でもないので、とんでもなく安い茶筅でかまわない。そうすればこのダイソーで買ったなんちゃって黒天目もさぞかし浮かばれることだろう。
(つづく)
(承前)
なんでも、なにごとも、立つ瀬がないと、ね。