オリーヴ日記 Vol.2

 冬に入ると、オリーヴは根の活動を弱めるそうだ。根への負担を減らすためにこの時期に剪定を行うと良いらしい。

 そこでミッションとコッレッジョラに強剪定を行う。客観的に見て、全体のバランスを崩している枝を落とした。多数の論理によって全体の方向性を決める民主主義政治と同じである。社会的少数者や政治的少数者の意見は黙殺されるのが落ちであるのに比して、剪定もそれに似たようなところがある。

 鉢換えを待っている苗や木がいくつかある。冬が来るのも楽しみだが、オリーヴのことを考えると、春が来るのもまた楽しみなのである。

 今日の一曲:Curtis Fuller / Larry Willis Sextet “Minor Holiday”