just give me one more night, i'll never let you go

仕事場の窓から外を見ると、街路樹の葉が赤みを帯びるのを通り越して、その水分を失いかけていた。
手を伸ばせば触れられるような距離。乾涸びかけて、風が吹き抜けるたびに枚数を減らしていく。
地上に落ちた葉は、からりからり、地面との間に引き摺れの音をたてながら右から左と流されていく。
帰り道、歩を進めるごとに、しゃりしゃりと、僕の足の裏が鳴っていた。
葉は、僕の足の裏が鳴るたび、その身を粉にしてどこかへ消えていった。

新しい写真を掲載しました。

「今日の一曲」:"Krafty" by New Order
http://new-order.lyrics-songs.com/lyrics/153118/