new "to the world" was upped.

御晩です。
新しい"to the world"の記事を掲載しました。

駒澤大学付属苫小牧高校野球部の件について。
「子どもが可哀想」という意見には正直、違和感を覚えます。
同じ部に所属する構成員に対して正当ではない暴力を振るわれていたという事実がありながら、黙殺し、野球をしてきたわけです。暴力を振るった相手に対してチームの構成員は、何ら異議も申し立てなかったのでしょうか。たしかに管理者に対して学生が異議を申し立てるのは心理的に難しい側面もあるでしょう。しかし、もしそうであれば、いくら優勝を勝ち取ろうと、彼らも同罪です。処分されてもやむを得ないでしょう。
いわゆる「虐め/苛め」と同じ構図ですよね。被害者という存在を「シカト」しているのです。そういった暴力的管理の状況を甘んじて受けて、なおかつ生贄を捧げるのに等しい状況を現出させたのですから。
旧来の組織防衛のために優勝した選手たちも手を貸していたという視点を抜きにしてこの問題を語ることはできないはずです。
つまり、暴力を振るった側もそれを傍観していた選手の側も罪を犯しているのです。
相応の処分をされなければ、高知県明徳義塾高校に対しての処分の一件は意味を成さなくなります。
また、被害を受けた子どもがどのような態度や行動を取っていたのかも判断の材料にしなければいけません。理由がないはずはないと思われます。
加えて、学校の経営陣の危機管理能力も問われてしかるべしです。私学の経営、とくに地方における私立高校経営は困難な時代になっている現状はあります。しかし、日本で一番歴史のある大学機関である駒澤大学の付属校としては、今回の対応はお粗末、の一言に尽きると思われます。
「子どもが可哀想」という視点からは何も生まれません。反対にそういった視点をもつことが、皆さんが危惧していると思われる教育現場における現状を生み出していると言えなくもないのです。
今回は多様な視点からこの問題を俯瞰する良いチャンスなのではないでしょうか。

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「今日の一曲」:"Can You Hear Me?" by Arch

… 自分が忘れ去られ行く、というのは辛いことです。
  ホントウニ。

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