為すべきことあれど、心進まず。為すべきことあれど、頭の中見通しよからず。為すべきことあれど、身体伴わず。
人口に膾炙した歌を集めて、スポティファイ上にオールタイムベストを通時的配置にて編む。それぞれの歌に絡みつく記憶の欠片は僕をセンチにさせる。どれだけの選択を誤ってきたことか。何とセンスのないことか。何と薄っぺらい時間の使い方をしたことか。
最近、映画を生き直している。大学に入り学問として扱うにしたがい、その輝きを失っていった映画を生き直している。しかし、先立つものが続かない。しばらくは立ち止まることを選択させられる。
ウェブ上で衝動買いしたアディダスの靴二足が午前中、届く。箱から片方を出し足を入れてみる。好ましいサイズ感に安堵する。だが、手に入れた二足のうちの一足の色味が、不俱戴天の仇、読売巨人軍のユニフォームと通底していることに気づき、落胆する。ヴァーチャルな色というのはげに儚きものかとあらためて知る。
明日の気温は今日より、五度ほど下がるというプッシュ通知が、携帯電話に届く。晩夏、秋などすっ飛ばして、早く冬が来ればいいのに。