2018.08.18-19

 天気晴朗なれど風強し。

 水出しで淹れた玄米茶は存外に美味しい。水出しでも炒った玄米の風味は残るものなのだなと、僕の中の古びた認識を少しばかり更新する。

 一枚処理しても、また一枚増えているような錯覚に陥る。未来永劫これが続くのではないかと、一瞬ぞっとする。ただただこれをこなしていく作業を続けることだけが出口へ向かう適切な身振りであったのを思い出す。

 着替える。そして、気分転換に部屋の外に出る。東京の端っこであるこの場所は、何やら涼しい。湿り気の少ない風を身体に受けるのは、いつ以来のことか。そう思うのは、それだけ暑さに連戦連敗したことの証だろうか。

 でも、また、きっと、暑くなるのだろう。今年の夏がこれで矛を収めるとは、とてもとても、そう思えない。




 部屋がある建物の向かいのセヴン・イレヴンで買ったアイスを食す。新しいフレーヴァ―だ。とりたてて美味しいとは思えないが、不味くもない。冷えた玄米茶を飲む。モダス・コンパクトの座面にあぐらをかいて、腰のあたりを背もたれのランバーサポートに少しつける。この椅子は座面が本革だから、座っていて快適だとはとても言えないのだが、これを手放せば二度と手に入らないのも分かっている。一輪のキャスターが疲労で壊れたが、僕はまだまだこの椅子に助けてもらうつもりだ。

 机に向かう。大分前に、一度下がってしまった作業効率は、なかなか上がってくれない。ここらですこし寝よう。

 一時間半後、起床す。しかし気持ちが仕事に向かない。ホント、使えない奴だ。自分は。