i need direction to take me to you.

【音楽】
 この曲が収録されているアルバム"Howdy"は、Teenage Fanclubの隠れた名盤だと思う。前作まではアンセム足り得る名曲が数多く収録されていたので、曲的にも音色的にもちょいと趣きを変えた"Howdy"をフェイヴァリットとして挙げる人はあまりいなかったように記憶している。
 そんな当時の、世間一般の低評価の中、僕は「"Howdy"はすごくいいアルバムだ」という思いを内に忍ばせて、"Howdy"を何度も繰り返し聴いた。

 この曲は"Howdy"からのファーストシングルである。"名曲"扱いはされていないのだけれど、僕は大好きなのである。このメロディであたかも僕の生き様を写し取ったかのようなリリックをジェリーの甘酸っぱい声で唄われた日には……。涙なしでは聴けないのである。

 先日のライヴでも2回聴いて、そして涙が止まらなかった――。
 撃沈、である。