from the appetite

 これからは、やな人になろう。
 というか、もともとディープに腹黒いんだけど。
 もっともっと、ということ。
 この歳になって、まだグレるのか、自分w。

 変な書き出し。

 この前、ある人と会食。久しぶりに外でパスタを食してワインを口にした。似合わないが。
 なんでもないビストロだから、味はそこそこで、自分が作った方が美味いんじゃん、と。
 そこで、昨夜、久々に自宅でパスタを作ってみた。
 当然、金ないから一玉百円のキャベツと三個百九十八円ツナ缶。冷蔵庫にあるものや買い溜めしてあるものでパスタに合いそうなのはそれしかない。大蒜は百円チューブ。オリーヴオイルは同居人が出て行ってから使っていなかったものだから、古い。酸化バリバリ。鷹の爪、切らしていて、なし。夜中だったから、コンビニへ買いに行くのも面倒だと思い、入れるのを断念。そして、作った。
 やっぱりね。
 自分の口に合っているだけ。如実にわかる。誰の口にも合わないよ、これ。
 やっぱりパスタ。下のドラックストアで買ったHAGOROMOだもんな。De Ceccoとかとはえらい違い。味、ない。さすがHAGOROMO。日本のインスタント麺を食べている感じだ。いわゆる、もどき感。粘りも雑味も旨味もなんにもない。
 お腹を満たすだけなら味には拘らないのだけれど、ちょっとでも美味いものを作ろうとすると、やっぱりダメだ。良いものか本場ものを使わないとね。
 素材が持っている性能でこうも違うのね。しかも扱い方ひとつで結構、変わる。
 そんな当たり前のこと実感しつつ、もうひとつ、実感したことがある。
 あれ、これって、自分と同じ。
 そんなことに気づく。
 もっと早く気づけよ、自分さぁ。
 いや、気づいていたんだよ。
 気づかないふりをしていただけ。
 悔しいから。悲しいから。認めたくないから。調子乗っていたかったから。
 どうりでダサいわけだ、自分。
 ホント醜いね。
 知っていたけど。
 よくみんなこんな奴と話してくれるね。関係を持ってくれるよね。
 まぁ、もともと、数少ないけどさ。
 吃驚。感謝。
 でも、もういい。
 この格好悪さを突き詰めよう。
 みんないつでもいなくなっていいよ。
 ひとりで、いい。誰も煩わせたくないわ。自分のことで。
 人のことで煩わされるのは全然気になんないし、むしろ、ドンと来いっ、って感じなんだけど。
 自分のことで他者の貴重な時間を消費させるのは、心苦しい。
 ホント、迷惑を掛けっぱなしだもの。
 じゃ、死ねって話だよね。
 突き詰めて、行き場所がなくなったら、ね。
 涼しい顔で。
 ま、それ以前に自分で背中を押す度胸なんて、ないしなw。自分で死ねるほど人間の性能が高くない。
 人間としての性能が高い人ほど、人間やっていることに絶望するんだろうな。メンタルな部分の性能が高い人ほど。スピリチュアルな部分ではなく。
 そこでは、特に感受性という部分で性能の差がもろに出ます。
 僕にそこまでの性能はない。だから、おそらく、宿無しになっても生きている人の範疇にいる人間だろう。生に執着してしまうタイプ。
 情けないけど。悲しいけど。傲慢な判断だけど。
 でも、もうすぐ行き場所、なくなるさ。きっと。僕の性能では切り拓いていけないみたいだ。
 楽しみだね。
 もともと、無かったのかもしれない。

 この前は迷惑を掛けて、ごめんなさい。
 もう、頭にも心にも、なんにもないから、大丈夫だよ。
 なんにもわからないから、大丈夫。
 からっぽ。
 自分の程度くらい知っているし。
 がらん。
 からっぽ。
 だから、大丈夫。

 閉じていたものを一度開くと、元に戻すのがけっこう大変なんだ。
 特に、甘えの部分がね。せつないほど、誰かに甘えたくなって仕方がなくなる。
 ま、ほとんど閉じることができたから、もう大丈夫なんだけど。

 最近書いているものが尽くメンヘルっぽくて、いやだな。なんか。
 異臭。
 ま、前からそんなのしか書けないんだけどさ。自分。
 醜い。本当に。

 付け足し。
 悔しいから、アンチョビチューブと鷹の爪を買いに行ってきたのさ。さっき。
 大枚はたいたぜ。
 え、そんなしないって?
 僕にすれば、贅沢なのですよ。かなり。
 でも、もう気にしない。
 フン。首吊って返すから心配すんな。
 帰りにいつもの公園に寄って煙草を吸っていたら、鯖虎兄弟姉妹に取り囲まれた。そんな、取り囲んでくつろがなくても。猫さんたち。
 そんな寂しそうな奴に見えたのか? 餌が欲しかったのか?
 後者だな。どう考えても。ごめんね。あげないよ。アンチョビの味を覚えてしまったら、これから生きていけなくなるよ、君たち。僕みたいにはなるな。
 あ、De Cecco買うの忘れたw。終ってる。

 もうひとつ。
 某作家のサイトで、事故にあって胴体から真っ二つになったキタキツネの死体写真を見たのだが、どうにも感慨が湧かなかった。直視してしまった。
 やっぱり自分の眼で見ないとだめなのか。何かが内に呼びおこされるには。
 それは人間の死体写真でも同じ。
 生について、死について考えても、存在について考えても、どうも中途半端なところに収まってしまう。
 想像力が減退している証明。
 自分、ださ。
 笑う。

 しっかし、駄散文だな。

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「今日の2曲目」:『外は雨だよ』と『通好みロック』 by 遠藤賢司

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