しばらくぼやりとしたのち、朝餉をとる。ソイプロテイン・ミクスと冷蔵庫内に最後に残っていた6枚切りのパン1枚に残っていたのハム2枚をのせる。贅沢な朝餉となる。そして、服薬する。
仕事机に向かう。B.G.M.はJ-Waveだ。放送内容がお祭り的なものとなっていたので何かと思えば、祝日と（そうこの日は祝日だったのだ）スポンサー企業におもねったプログラムを放送している。騒がしいので早々とNHK-FMに切り替える。無知蒙昧のゆえに誰の何の曲なのかはわからないが、クラシックが流れている。たまにはいいじゃないか。
煙草をのむ。
しかし、仕事机の前に座ったはいいものの、今日やるべき仕事をなかなか始められない。処理すべきペーパーが山のようにあるのに。我ながら、いかがしたものかと思う。順番をかえ、明日の仕事の準備を先にしようとするが、これまた、始められない。
あきらめて、気分転換にと自分のブログに最近の写真ををアップする。並行して、先日の日記を書き足してとりあえず〔了〕とするが、中途半端感が高いので、後々のことを考え〔了〕を消す。
煙草をのむ。
そうして、次に来る時間のために、foobar2000でJazzを乱聴する。だが、心に引っかかる音楽を聴けず、ラジオに戻る。今度の局は、Inter-FMを選択する。久しぶりに聞くInter-FMは、昔とほとんどそのキャラクターを変えてはいないが、FM-TokyoとJ-Waveの中間にぶら下がっているような気がする。
再び仕事を始めようとの意思をもつ。だが、始められない。我ながら情けなく、セルフコントロールが効かない身体の状況にほとほと嫌気がする。そうこうしているうちに、午後12時を迎える。結局目覚めてからここまでの時間を、空白で埋めただけな事実に、酷く落ちこむ。〔つづく〕
〔承前〕
登録している服屋からのメールを受信したので、リンク先へ飛びその内容をなんとなく見ていたら、お目当てにしていたパンツが50％offになっているのに気づく。秋冬物の服は個人的にも仕事的にもすべてそろえたと思っていたので逡巡したが、その安価な値段設定とサイズ感が僕の身体のサイズにほぼ合っていたので「スペアパンツ」として全色購入する。これで服は打ち止めにすると小さく脆い決心をしてみる。
近所のドラッグストアへ赴き食糧の買ものをする。セールをしていたらしく、いつもの食材がいくらか普段よりも安価で買えた。だが、家に帰り、買ってきた低脂肪乳や食パン、ハムやベーコンなどを冷蔵庫へ移している途中で納豆を買い忘れたことに気づく。さっそく一緒に買ってきたコーラを飲みながら、食パン2枚とベーコン2枚を食す。
煙草をのむ。最近のヘヴィローテーションであるBeckの新しいアルバムを聴く。彼は僕より1年歳古き人だが、その感性もそれをコントローラブルな状態にできる知性も、あるいは見た目からもそうであるのを連想できない。先日の来日ライヴを観に行けなかったことはとても残念だ。
〔つづく〕
〔承前〕
午後、未だ仕事に手をつけていない。まさに性能の低い、コストばかりかかるダメ労働者の見本だ。とは言えども、心がちっとも動かない。年嵩になってもこのような調子では、先細りどころか社会から抹消されるのも時間の問題だ。「馬鹿につける薬なし」とはまさに言い得て妙だと、独り言ちてみる。
自分が自分をアンダーコントロールの状態においていないので、どうにも埒が明かない。まるで他人事みたいなのだが。
罪悪感に苛まれつつ眠剤を飲む。3時間後、再開しようと、さらなる逃げ道に入る。〔了〕
