2017.09.18

 午前1時50分、部屋の外はものすごい風が吹き、雨が至るところにたたきつけている。台風が近くに来たのだ、と思うに足りる天気模様だ。いま住んでいる築50年の建物は穴だらけになりしまいには吹き飛ばされてしまうのでは、とあらぬ想像を巡らせる。ともあれ、荒天である。〔つづく〕

〔承前〕
 朝がきた。あの激しい雨はやみ、空はところどころ青い部分をたたえている。時折、強い風が吹いている。その風は僕の部屋の古びたガラス戸をがたがたと揺らす。

 痛み止めの薬を飲む。先日の抜歯の術後があまりよろしくない。困った。

〔承前〕
 歯の問題だけではなく、このところ続いている右足の随意性が欠如しかけている身体の変調にも困っている。それは右腕、右手の動きにも反映するようになってきた。右足ほどではないが、ふとした瞬間に小刻みに震えていることがある。

 だが一方で、これはこのままでいいのだとも思う。長く生きていたくはない。たとえば、国民年金の未納期間が長いので、受給年齢に達しても生活の維持可能な支給額を受け取れない。また、企業に勤めている人とは違い、厚生年金の精度の恩恵を受けられない。唯一のセーフティネットは誠克保護費を受給する方法しか、いまの時点において残されていない。すべては僕の社会的な至らなさが僕自身の存在へもたらしたものだ。〔了(仮)〕