it seemed like i was watching a daydream again and again.

 今日、電車の中で、そして街の中で、同じ服装を何度も見て、服を着る人が服に着られる人より少ないことに気が付いた。

 まるで白昼夢を見ているようだった。

 ファッションに自分なりの一工夫を入れて、服を着るのを楽しんでいるような輩の少ないこと少ないこと……。どうして彼女/彼らは雑誌やウェブなどのメディアが喧伝しているスタイルや意匠を、何の疑問も抱かず身にまとうのか。

 学校が定めている制服を着ることと同根の意識のあり方が、ここかしこに闊歩していた。